取りあえず簡単なオブジェクト操作から始めましょう
ツールパレットのToolをクリックして三段目、立方体(Cube3D)を選びます。
Draw Pointer〔Q〕ツールをクリック、キャンバス中央でゆっくりストロークしてみてください。
このときShiftキーを押しながらストロークするとオブジェクトが座標軸にそろった状態で描かれます。
移動
Draw Pointer〔Q〕ボタンの右にあるMove〔W〕ボタンをクリックしてください
オブジェクト上にカラフルな丸十字の“ジャイロ”と呼ばれるものが表示されます。
ジャイロの内側にカーソルをもっていき、ドラッグしてください、オブジェクトが移動できます。
ジャイロの水色の部分をドラッグすると水平方向(X軸)に、ピンクの部分をドラッグすると垂直方向(Y軸)に
黄色の部分をドラッグすると前後方向(Z軸)に座標が固定された状態で移動されます。
ジャイロの外側にカーソルをもっていき、上方向にドラッグしてみてください、
何度か繰り返すとオブジェクトが無くなったように見えるはずです。
これはオブジェクトが“ステージの背景”よりも奥になってしまい見えなくなったものです。
この場合、今度はカーソルを下方向にドラッグすると再び現れるはずです。
すなわち、ジャイロの外でドラッグするとオブジェクトを“画面に対して前後”に移動させることになります。
ただし、ZBrushのキャンバスはパースペクティブの表現を持たないので、
オブジェクトを遠ざけても小さく見えることにはならず、近づけても大きく見えることにはなりません、
あくまで他のオブジェクトとの位置関係が変わるだけです。
スケール
Move〔W〕ボタンの隣にあるScale〔E〕をクリックしてください
ジャイロの外側でカーソルをドラッグしてください、オブジェクトが均等に拡大縮小されます
カーソルをジャイロから遠ざけるように動かすと拡大、近づけるように動かせば縮小します。
ここでもジャイロの水色の部分をドラッグすると、水平方向(X軸)に、ピンクの部分をドラッグすると
垂直方向(Y軸)、黄色の部分をドラッグすると前後方向(Z軸)のみに拡大縮小します。
回転
Scale〔E〕ボタンの隣にあるRotate〔R〕ボタンをクリックしてください、
ジャイロの内側をドラッグしてください、オブジェクトが回転します。
ジャイロの緑の円をドラッグするとY軸を中心に、赤の円をドラッグするとX軸中心に、
青の円をドラッグするとZ軸を中心にして回転します。
さらに外周のグレーの部分をドラッグすると画面に平行に回転します。
ジャイロの外側を上下にドラッグするとオブジェクトは回転せず、画面に対して前後に移動します。
奥へ移動させると背景にめり込むように見えるはずです。
※Rotate〔R〕を使ってオブジェクトを少し傾けた状態にしてください
この状態で、Move〔W〕ボタンをクリックして、ジャイロのピンク、水色、黄色、グレーの部分をドラッグして
オブジェクトがどの様に動くか観察してみてください。
同様にScale〔E〕ボタンをクリックして同じように操作してみてください。
複数のオブジェクトの組み合わせ
ここで実験です。
Rotate〔R〕ボタンをクリックして、ジャイロの内側をドラッグし、立方体を少し傾けてください、
Move〔W〕ボタンを押し、ジャイロの内側をドラッグして移動させてください、
移動させた途端、立方体の向きが真っ正面に戻ってしまうはずです、
これは立方体が背景の3D情報に影響を受けてしまうからです。
Rotate〔R〕ボタンをクリックしてもう一度立方体を傾けてください、
立方体の角度を維持したまま移動させるには、ジャイロの外周のグレーの部分をつかんでドラッグしてください、
今度は角度を維持したまま移動できるはずです。
もう一つ実験です。
Document/New Document をクリックして新たに新規ドキュメントを開きましょう。
Toolから球体(Sphere3D)を選んでキャンバス中央に描画します、
次に立方体を選び、球体の右側に描画してMove〔W〕ボタンを押します、
ジャイロの内側をドラッグして球体を横切らせてみてください。
ジャイロの内側をドラッグした状態
球体の曲面に沿うように立方体が回転するはずです、
これは球体が3D(奥行き)情報を保持しているためです。
では、今度はジャイロの水色の部分やピンクの部分、あるいは外周のグレーの部分を掴んでドラッグしてみてください。
ジャイロの外周を掴んでドラッグした状態
今度は球体の存在に影響されずに移動するはずです。
ちなみに、立方体を球体に重ねた状態にして、ジャイロの外側を上方向や下方向に数回ドラッグしてみてください、
立方体が、球体に対して、奥行き方向に移動しているのがわかります。
ジャイロを使ってキャンバス上にオブジェクトを自由に配置出来るようになったら
あなたも立派なZBrushユーザーです、
胸を張って次のステップへ進んで下さい。