サイバドール・ミサのプロフィール

EUで開発された、サイバドール。
年齢、体格ともに、メイタイプとレナタイプとの中間に位置する。
ソフトウェアにおいては、呪術・占星術のアルゴリズムを取り入れることに成功、かなりの確率で、
未来の事象を「推測」できる数少ないサイバドール。
ハードウェアとしては、標準装備されているホウキ型をした重力インバーターを使い飛行可能、
飛行速度は0〜超音速まで、ただし超音速での連続飛行は、数分間程度。
ちなみに日本国内では高空域を高速飛行することはまず無い、これは、
彼女が日本の地理を全く知らないため、現在住む南原邸に戻れなくなるのを恐れてのことらしい。
開発元の土地柄を反映してか、日本のサイバドールには相容れない態度をとるが、
人間に対してのみ、比較的従順なのは、他のサイバドール達の機能と同じだからか?
EUの自分の国ではその性能ゆえ、王女クラスと同等の立場らしいが・・・

 自作CBDミサの自己紹介

 はじめまして、わたくしサイバドール・ミサと申します。ヨーロッパから参りました。
サイバドール、といってもみなさまお知りにならないと思いますが
未来の・・・奉仕するロボット・・・といいましょうか
つまり、私、人間じゃないんです。
 私の標準装備になっているこの半重力ホウキで空を飛べることが、私の最大のCBD能力なんです。
でも宅配便の仕事はしたことはないので、あしからず。
 神聖な色である黒の服装が好きで、髪は赤毛で長いんですけど飛行中じゃまになるので後ろで編んでます、
いつも空を飛んでいる私がフレアのスカートなのは、ちょっと失敗だったかなと思ったりもするんですけど、 
なるべく気にしないようにしています。
 私がヨーロッパから日本に参りましたのには、訳があって、ひとつには私共の産みの親が日本に住んでいると小耳に挟んだのと、
それと・・・とにかく私にとっても大変な長旅でした。
 そうしたらどうでしょう、この日本の狭いこと、飛行中少しよそ見しただけで電柱や煙突や
ビルの壁にぶつかりそうになって大変でした、そして旅の疲れからかとうとうコンビニの高い看板にぶつかって落ちてしまいました。
さすがの私もめげてしまって泣きそうになっていたら、コンビニから出てきた男の方に
声をかけてもらったんです、その人は優しそうで本当に誠実そうな方で・・・どうして日本の男の方は
みなさん眼鏡をかけてらっしゃるんですか?
 私、この方がきっと星たちが導いた私の王子様なんだ、とすぐに気がついたので、失礼だと思ったのですがその方の後を
コッソリついて行くことにしました。その方はすぐに近くの大きなお屋敷の部屋のひとつに入っていったので、私、さっきのお礼を
きちんと言って、私の思いを伝えなければと思い、勇気を出してその方のお屋敷を訪ねることにしました。
 そうしたらその方は本当に王子様だったんです!
お付きの者やら家政婦さんや・・・そうそう、メイドもいましたよ、でもこのメイドちっとも気がきかないばかりか
メイドのぶんざいで名乗った私のことをミサちゃんって呼ぶんです、
「私、メイドにミサちゃんなんて呼ばれたくありません!」ってきっぱり言うと
「ごめんなさい、ミサさん」って意外と素直にわかってくれたので私それ以上何も言えませんでした。
結局ミルクを出してくれたのは家政婦のおばさんでした、だから私「おばさんどうもありがとうございます!」ってきちんとお礼を言ったんです、
そうしたらそのおばさん一瞬固まって「あらあら、おばさんでいいのよ〜、おばさんで〜」っていいながら台所に戻ってしゃもじ
へし折ってましたよ。
 私の王子様だと思った方の名は和也さまとおっしゃいました。
そして私がお慕いしているということを申し上げたら、お付きの者みんなが大騒ぎし始めたんです。
でも、そんなみんなの中で和也さまはオロオロするばかり、どうして御主人様らしくしないのかしら?
付き人の眼鏡をかけたインテリ女、私が呪術や占星術の知識が豊富だと知ると、魔術など非科学的、非論理的・非現実的だと言うんです、
この世には科学で割り切れないものだってたくさんあるのに!
たぶんその女はサイバドールのデータベースがどれほどのものか知らないんだと思います。
それにあの小娘ときたら!変なイカのぬいぐるみを抱いてて(ごめんなさい、アレは和也さまが作ったものだと後で知りました)
私と和也さまの話の間に割り込んでジャマばかりするので、私ついにガマンできなくなって
「子供は黙ってなさいよ!」って言ってやったら、「あんただってたいして変わりないでしょう!」ですって!
 こんなにうまくいかないのはきっと今日の星達の角度があまり良くなかったのでしょうね、和也さまにはおいとま申し上げてから
他の者に私のサイバドールの力を見せるつもりで窓から帰ろうとしたら、運良く窓の外に はしごがかかっていたんです、
その真ん中まで行くと普段より派手めに衝撃波をホウキから放って飛び立って帰っていったらみんな驚いてました。
 それから少ししてまたあのメイドに公園で会いました。
あのメイドは他の者とは少し違いました、私のことを理解しようとしてくれました、彼女とは友達になれそうだと思ったんですが、
そのあとすぐに私、見てしまったんです、和也さまとそのメイドが仲よさそうに歩いているのを。
私、裏切られたみたいでとても悲しくなって落ち込んでいたら、どこかのお姉様が優しく声をかけてきたんです、
そしてその後ろにふんぞり返った、高そうなスーツを着た男の方が・・・
 そのお姉様は銀髪で日本人とはかけ離れた顔立ちだったのではじめ怪しく思ったんですけど、私と同じ神聖な色の服装をしていましたし、
なにより驚いたことには私と同じサイバドールだということでした。
そして一緒にいた男の方はとっても立派なお屋敷にお住まいで私の国にもこれほどの方はなかなか・・・
その南原さまといわれる方の貴族趣味が私大変気に入りました。
 私もその屋敷を出入り自由にしてもらい、同じサイバドールのサラ姉(ねえ)さまのお手伝いをさせてもらうことになりました。
走っている南原さまのオープンカーからホウキを使って飛び上がったり直接舞い降りたり、お使いに行くのはとっても面白いし、
和也さまのお屋敷の屋根で張り込みなさってるサラ姉さまに差し入れを届けたりして、いろいろと
重宝がられているんですよ。
 このおふた方に協力してもらって、わたくし必ず和也さまを自分のモノにして見せます。
・・・でもあのメイド気になります、不思議に嫌いだと思えないんです・・・
                
                    ーHommage to HAND MAID MAYー

 考えた人間に似て、長い自己紹介でしたね。
キャラクターを考えているうちに、「サイバドール嫌いのサイバドール」になってしまいました。
 かなり最初はとんがった性格してますが、もし話が続いていくとしたらメイや他のサイバドール達と関わっていくことで、
周りの人に対する優しさを、少しずつ学んでいくことになるでしょう。
  目次